溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる

お風呂にどうぞというと時間かかるし、先に入ってと彼女。
遠慮してるかと先に入ることにした。

キッチンでレモネードを用意していてくれた。
バーベキューの仕込みの時、レモン漬けを作っていたらしい。
お酒で割っても美味しいと。


そう言って、彼女もお風呂へ入りに行った。
緊張してるのか、口数が少なかった。


あまり深く考えず泊りで別荘へ連れてきたけど、
大事にしたい関係だからこそ、気安く手を出してはダメだという感情と、
据え膳食わぬは男の恥と思われるのもなあという感情。

彼女次第だな。
今までどんな男と付き合ったのだろうと考えるともっと早く出会っていればと
無駄なことを考える。


レモネードを炭酸とジンで割って飲みながら、落ち着かない気持ちを
アルコールでごまかした。