溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
二人の夜(亮side)
“一緒がいい”

彼女に選択肢を与えたのは自分の決心の鈍さ。
自分でも分かってる。
大事過ぎて正解が分からないんだ。


うれしい彼女の選択に気持ちは先走り、手を引いて寝室に来た。
最終確認。
もう逃げられないよ、まあここまで来て逃がさないけど。

“知りたい”
と囁いた彼女の言葉に理性が飛んだ。


ベッドまで連れて今まで遠慮していたキスを存分に味わう。
だんだん気持ちが高ぶってくる感情を抑えながら先へ進めようとすると、
彼女が声を出す。

もう、待ってあげないよ、心の中で呟いたら。

”はっ、はじめてなの。“

一瞬何が?って考え、状況を理解したら

マジかーーーー!っと。叫びそうだった


< 110 / 280 >

この作品をシェア

pagetop