溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
彼女を愛し尽くしたら、彼女は現実と夢の狭間でウトウトと微睡んでいる。


隣で眠る彼女をしばらく見ながら、窓からの星を眺めた。
星空見る暇なかったな。
愛しくて、星なんて見てる暇ないくらい、ずっと彼女を見てた。
必死で俺の気持ちに応えようとギュっと抱きついてくる仕草。
初めて繋がるとき、怖いくせに大丈夫と潤んだ目で微笑んできたときは
ほんとに女神だと思った。
絶対大事にする。手放したりしない。


眠っている彼女のおでこにキスをしてベッドを抜け出した。
目が冴えて水を飲みにキッチンへ行く。
眠れないかもな。

置いてある飲み残しのグラスに笑みがこぼれる。
結局、がっついたのか、俺は。
自制心の無さに自分に呆れたけど、幸せだった。


逆上せた頭を冷やすため、シャワーを浴びて
寝室に戻り、スヤスヤ眠る彼女を抱え込んで眠りについた。



本当に幸せだ。
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