溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
亮さんに憎まれ口を叩いてやった。

「これじゃ温泉行けない!」

「ごめんごめん。玲奈があまりにかわいくて。」

と、笑いながら言ってるし。
ちっとも悪いと思ってない。

まあ、そんなやり取りも幸せで、亮さんと結ばれたんだと
幸せを感じる。


亮さんも同じように感じてくれているといいな。

大丈夫かな。
これから。恋に溺れてしまわないかしら。
これから大事な母の手術もあるのに。少し不安だった。


せっかくの旅行、午後からこの辺りで人気の遊び場へ。
動物に触れ合えたり、美味しいものが頂けたりとまったりとした観光が出来た。
手を繋いだりも自然になってきたし、二人の距離が少しずつ縮まっていて幸せだ。


お土産もたくさん買って、昨日からこの旅行の一日を振り返りながら帰路に。
日に日に大きくなる気持ちも持って帰った。
恋をしているんだ、私。
結局、体力には自信があったんだけど、クルマの中で眠ってしまっていた。
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