溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
寝室のドアがガチャと開いた。

キョロキョロとして、リビングでパソコンしているオレを見つけて
ホッとしている。

「やっぱり亮さんの家だったんだ、よかった、知らないところでビックリして。」

「かわいい顔して寝ていたから、うちまで連れてきてしまったよ。
ゆっくりしていって。
もちろん泊まっていって構わないから。」


「ふふふ、うれしいけど忙しいでしょう。
亮さんのペースが崩れてしまうよ。」

「崩して、侵略して欲しいくらいだけどね」

そう言って、抱きしめた。
彼女なら自分のパーソナルスペースに入って来られても大丈夫そうだ。
というか、置いておきたい。
カギを渡してみようか。
まだ、早いかな。

「タワマンってかなり高層階だね。広いし景色がいい。」

「病院まで車で10分くらいだし、スーパーも下にあるし、コンシェルジュに大体のこと
頼めて、独身仕事人間には有難い住まいです。」

「ほんと、これなら困らないね。日本は本当便利に考えてある。」
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