溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
そんな恋愛偏差値ゼロの女が24歳までのほほんと勉強ばかりして暮らし
ていて、今掴んだ恋を上手くやっていけるのかという自信は全くない。
難しい数式に取り組んだほうがあっさりが答えが出そうだ。


この休みで関係が一気に進展した。
人命救助から一ヶ月半、付き合い出して2週間程だ。
こんな風に、知り合って、付き合って、一緒のベッドに入ってることが
不思議に思う。
今までの私だったら、こういう展開になることはなかっただろう。

正直、彼が恋愛偏差値の低い女でガッカリしていないか気になるところ。
彼からもらう優しさに甘え、私を面倒だと感じたりしないのだろうか。
私が彼からもらう幸せを彼へ返せるのだろうか。
大好きという気持ちだけで上手くいくとは思っていないだろうか。

幸せと不安の中で、彼からもらう言葉に安心していく。

ベッドでの二人の空気感が仕上がる。

優しく、甘やかな時間に引き込まれていく。
いっぱいの愛情の言葉と行為に気持ちがどんどん膨らんでいく。
こんな自分がいたのかと、恥ずかしくもあるけど、
ちょっぴり強引な彼に翻弄されて、夢中になる自分がいた。
ずっと一緒がいいよ、抱かれるたびにきゅんと幸せと寂しさを
感じるのかもしれない。

繋がった心に。
もう戻れない自分に気づいた。
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