溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「安西さん、こんにちは。今日はどこか体調でも?」
「いえ、父から院長先生へお届けものを預かってまいりました。
先程までお伺いして、これから帰るところです。」
安西さん家のお嬢さん、名前までは知らない。
同じ附属校出身で年も随分下だから、ほとんど面識もない。
昔、パーティーで見かけた頃はまだ高校生くらいだった。
今はいくつくらいか、随分幼く見える。
親の言うことを聞く、いい子ちゃんタイプ。
「それはご苦労様です。では失礼。」
「あの、お昼まだでしたら、ご一緒にいかがですか?」
「あいにく、仕事が立て込んでて、失礼します。」
大人しそうに見えて、積極的だな。
近寄らないのが一番だ。
親父にも玲奈のこと早く紹介しよう。
この時は忙しくて、会えないだけそう思っていた。
メールのレスも短くても来ていたし。
でも、まさかあんなトラップがしかけられていたなんて、気づいたのはしばらく
経ってからだった。
「いえ、父から院長先生へお届けものを預かってまいりました。
先程までお伺いして、これから帰るところです。」
安西さん家のお嬢さん、名前までは知らない。
同じ附属校出身で年も随分下だから、ほとんど面識もない。
昔、パーティーで見かけた頃はまだ高校生くらいだった。
今はいくつくらいか、随分幼く見える。
親の言うことを聞く、いい子ちゃんタイプ。
「それはご苦労様です。では失礼。」
「あの、お昼まだでしたら、ご一緒にいかがですか?」
「あいにく、仕事が立て込んでて、失礼します。」
大人しそうに見えて、積極的だな。
近寄らないのが一番だ。
親父にも玲奈のこと早く紹介しよう。
この時は忙しくて、会えないだけそう思っていた。
メールのレスも短くても来ていたし。
でも、まさかあんなトラップがしかけられていたなんて、気づいたのはしばらく
経ってからだった。