溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
距離(亮side)
安西のお嬢さんはここ最近病院へやってくる。

俺の態度に気づかないわけないのに、大人しそうという印象が変わり、
だんだんと強引になってくる。

適当に遇らう訳にも行かず、安西さんを駐車場まで見送った。
正直、うんざりだ。

今日はオペもあったし、疲れた。

ふと、駐車場を見ると玲奈と同じ車種のクルマ。来てるのか?
何も言って無かったし、メールをチェックしても何もない。
同車種か。


なかなか会えない彼女に思いを馳せた。

病棟のに戻って先輩医師に

「あのお嬢さん、毎日来てるんだろ?気をつけないと。
最近彼女出来たって言ってただろう。
俺たちの仕事はすれ違いが多いから、うちの奥さんのご機嫌伺いは
習慣だよ。ま、本命なら尚更がんばれよっ。」

「脅さないで下さいよ。。 今回は本気なんですから。」

「あの外国人患者のお見舞いの子だろ?今日もちょっと前にも来てたな。
きれいな子だよな、救助して以来の付き合いなのに、何度も気にかけて見舞いに来てるって、
いい子なんだな。」
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