溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
ちょっと前に来てた?
やっぱりあのクルマは玲奈の?
どうして何も言わず帰った?

ここ最近のすれ違いを思い出す。
パーティーの日から五日、会ってない。

お母さんのオペがあと5日後だ。
忙しいのも納得だし、会えないのも仕方ない。


なんとなく、嫌な予感がした。


そこへ、マックスからメールが届いた。

“午後からひまだったから、お前の病院来たんだけど。今エントランス。来れる?”

“すぐ行く”

エントランスへ行くと高身長でスーツ姿の、黒髪イケメンが立っていた。
事務の女性数人が甲斐甲斐しく声をかけている。が、スマイルのみ。

すぐに気が着くと、英語で
「ハイ、リョウ、ご機嫌はいかがかな?」

めんどうだからか、英語で話し出す。
女性陣は英語=外人と思ったのかあっさり引いた。

「急にどうした?マックス。」
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