溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
誤解(玲奈side)
全てはあの女性の嘘だった。
亮さんは私の誤解を解いて、信じなかった私を責めたりしない。
心苦しい。

いつだって真っ直ぐに思いをぶつけてくれた彼が、私を騙して付き合うとかないはずなのに。
なのに私は、勝手にショックを受けて、落ち込んで、オペが終わったら彼から去ろうとしていた。
二人の誤解はとけたのに、気持ちが晴れない。

こんなの彼女失格だ。
隣にいる資格があるんだろうか。


「あまり自分をせめないで。元はうちの事情に巻き込んだんだから。」

「でも、冷静になれば亮さんがそんなことするわけないし…。 私がまんまと騙されて…。」


「じゃ、お互い傷癒そう。やっと二人っきりだよ。仲良くしよ。イヤ?」
そう言ってキスをした。

「イヤじゃないよ…。もっと仲良くなれる?」


「なれるよ、いっぱいね。シャワー浴びてくる。玲奈は髪もう少し乾かして。
風邪ひかないようにね。」
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