溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「うん。私も信じてる。大丈夫だって。」

「オペ前に玲奈のお父さんやお母さんとお会いしたかったけど、
気が散ると思うから、元気になった頃ご挨拶させて。」

「うん、うれしい。
実は、お母さんに旅行行ったの気づかれて、亮さんと二人で撮った写真見せたの。
イケメン!って喜んでた。いつか会わせてねって。
まだ、お父さんには内緒だけど。」

「お父さん、デレデレだろうからな。ちょっとビビる。
俺の両親や兄も今度会って。
玲奈の周り、固めて離れられないようにするから今度こそ覚悟ね!」

「うふふ。私もお見合いとか言われる前にお知らせしなきゃね。」

「ちょい、それ見合い話があるのか?」

「冗談でよく言われるでしょう?うちの息子に、孫にって。
日本語で社交辞令?っていうの?それそれ。」

「油断出来ないな。もう玲奈はポケットに入れて持ち歩きたいわ。」

「なにそれ。可笑しい。でもいいかも。
私もポケットに亮さん入れて治療に困ったら教えてもらえるかも。」


そんな冗談を言い合いながらここ数日の溝を埋めていった。



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