溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
大学病院のエントランスを通り、ゲスト申請をすると医局へ案内された。
マックスが話しを通してくれていたお陰ですぐに入れた。
そこから、見学会場は会議ホール。
ざっと100人はいる。
ちらほら、知っている人もいるな。

三上教授の3兄妹はあちこちで話題だった。
全員、アメリカの大学で、飛び級しているとか。
ルックスも王子様にお姫様だとか。
腕も、肩書きも一流だとか。
確かに今まで日本で話題にならなかった存在が一気に兄弟で登場すればビッグニュースだ。
男性陣が美人だよなーとか、結婚してるのかと話題にするのは玲奈のこと。

オペが始まるまえに大体の術式の説明が医局長からあった。
名誉教授の子供とはいえ部外者の人間がオペをするから帳尻合わせだろうな。
医局長へ花を持たせた形だ。


それからしばらくしてオペが始まった。

が、三兄弟会話は全て英語だった。
他のスタッフには日本語で支持を出していたけど、スピード、正確さを考え、
英語で合わせたようだ。
この3人一緒にオペをするのは初めてと言ってたけど、むちゃくちゃ早い、そして正確だ。
誠也さんは流石というしかないくらいだ、マックスは普段は弁護士でメスはしばらく
握ってないと言ってた。しかし、麻酔は完璧で、医療機器の扱いも上手く全体をよく
みている。
その二人をアシストするように玲奈が助手に入る。以前みたスピードより、さらに早く
誠也さんについていく助手として完璧だった。
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