溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
今日は時間がようやく出来たので俺の実家へ遊びに行くことになった。
父の耳にも入ったようで、話題のお嬢さんと息子が付き合ってると知って
会うのを楽しみにしている。


実を言うと、俺は三上教授とはオペ後に偶然お会いして、交際している
挨拶をした。マックスやお母さんから聞いていたようだ。
久我の次男坊と知っていたよう。
突然の出会いに緊張したが、玲奈が幸せそうだと応援してくれた。
娘かわいいオーラは出てたけど、やっかいおじさんには見えない。
玲奈曰く、お母さんのことを溺愛してるらしく、やっかいだと。

そういうことか。では玲奈はオレに任せてもらうか。



緊張な面持ちで玲奈を実家へ連れて来た。

「こんにちは。はじめまして。三上 玲奈と申します。
今日はお招きありがとうございます。」


こう言うときの玲奈もきちんとしていて素晴らしい。所作が綺麗だ。

「あら、かわいい方。ようこそいらっしゃいませ。
あれれ、もしかして、紫奏（しそう）先生ではありません？」

母が突然問いかけた。

頭をあげた玲奈が
「あれ、もしかして小夜子さん？」



どうなってるんだ。
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