溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
清史郎が助けけてくれたので、助かった。
結局、そのまま食事に。

予約の取れないと聞くフレンチの創作レストランだ。
顔なじみなのか、すぐに席へ通してもらった。

「ありがとう。助けてくれて。お料理もすっごく美味しい!」

「呑気によく食事が出来るな。あの男ヤバイだろう、ストーカーじゃないのか」

「まさか、でも今日は偶然にしてはあんな所で誘われるなんてびっくりした。
しつこい人だとは思っていたけど。

でも、清史郎こそ偶然じゃない?」

「オレは打ち合わせ。文科省の海外文化交流とかなんとか。そうだ、レイも参加しろよ。
通訳も兼ねて、手伝えよ。」

「予定が合えばね。最近、忙しいの。週末は温泉だし。」

「彼氏か?最近ラブラブ彼氏が出来たらしいな。おばさまが嬉しそう言ってたって。」

「そう、幸せ中。清史郎は?あの画家さんとは?長いこと片思いだったよね?」

「ああ、付き合ってる。2年目。公にはしてないけど、数年内に結婚出来ればなあとは
思ってるよ。」

「へー幸せでよかった。次期家元の立場は大変そうだけど、好きな人なら頑張れるね。」

「簡単にはいかないけどな。両親も気に入ってるし、時期を見てだ。」
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