溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる


食事もお酒もどれも美味しくて満足だった。

日本酒が飲みやすかったのでお土産に買っていこう。

ほろ酔い気分で部屋へ戻った。

二人でのんびり同じ空間で過ごせる事が幸せだった。

だから、彼女をもっと近くに感じたい。

「玲奈、おいで。」そう言って引き寄せる。


彼女が腕の中に入って来て、キスをする。
どんどん深くなっていくと、抑えがきかなくなる予感がした。

すると、オレの胸を押す玲奈。いつもと様子が違うから、どうしてと迷う。

「ごめんね。」

「どうした? ごめんの意味がわからないよ。」

「急に誘ったから。せっかくお休みとってくれたのに。この状況なのに。
期待?させて、もったいぶるみたいでごめんなさい。ならはじめから誘うなって思うだろうけど。
誘った後に分かって、でもごめんなさい。」

意味が分からず、頭を下げるから困る。
腕の中から抜けだそうとする仕草に、イライラしたのかもしれない。

「ちゃんと言って。分からないよ。」

優しく伝えたつもりだけど、イラついたことに彼女は気付いてる。
< 178 / 280 >

この作品をシェア

pagetop