溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
同士 (亮side)
やっと会えた。
思わず勢いで誘って、躊躇っていたけど
気持ちよくご一緒させて下さい!と言ってくれた。

お酒は飲めるんだろうか。
好き嫌い聞けば良かった。

近所のカフェで、彼女と30分後に待ち合わせた。
ほんとに来てくれるのか。すっぽかされたりして。
犬を置いて30分で戻れるか。
もっとゆっくりでもイイよと言ったら、
お待たせしては申し訳ないと謙虚な返事。

無職と言ってたが語学も達者で、この辺りに住みはじめ。
いわゆるお嬢様か。
実家の仕事柄、パーティーだなんだと出席させられ、紹介されるのは
着飾るばかりのお嬢様が多く、全く興味が持てなかったが。


救命時は凛とした雰囲気だったのに、今日の彼女はほんわかした雰囲気。
イメージが結構変わる。

何はともあれ、あの勇敢な救助活動を同士として労うという程で
良しとしよう。
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