溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「忙しそうだね。ランチのレストランこの近くにとっておいたよ。
待ち時間もったいないしね。行ったことないから美味しいところだといいな。」

「サンキュ。オペ続きでね。ゆっくり会えなくてごめんな。」

「大丈夫。お互い様だよ。」とにっこり笑う玲奈に癒される。

二人で手を繋いでレストランまで歩いて会えなかった時期を埋めるように
他愛もない会話をする。

すると、電話が鳴った、玲奈の携帯だ。
「はい、はい、いえ、延期で無くて、一旦キャンセルで。急にすみません。
また、必ず利用させてもらいますので。注文していたのはキープしておいて下さい。
キャンセル分はカード決済でどうぞ。」
丁寧に対応する玲奈。買い物でもしたのかな。

そんな会話をオレはあまり気に留めてなかった。

「ごめん。お待たせ。行こ。」


玲奈が予約してくれていたお店に入って、一緒に食事を楽しむ。
初めてだったけど、美味しいイタリアンの店で、お酒が飲めないのが残念だった。

最近の近況。忙しいけど充実している様子を喜んでくれた。
医師として油が乗ってきた年齢だ。同じ医師だからこそ理解してもらえるのがうれしい。


コースのデザートが出てきて、彼女がテーブルにリボンのついた箱を差し出す。
何だ?
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