溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
空虚(亮side)
誕生日の翌日、夜になってようやく帰宅出来た。

月曜は休めそうだ。最近はあまり休めずそろそろ限界だった。

玲奈にメールするが既読がつかない。

洗濯機を回しながら誕生日カードを思い出して開けて見る。

”お誕生日おめでとう。
30歳。これからの活躍期待してます。
頑張って。祈ってる。“



シャワーを浴びて玲奈とやっと会えると思うとうれしい。
ふと、カードが気になった。
文面をシャワーをしながら思い出す。

嫌な予感、昨日も日本に来ていたスウェーデン人のこと聞けてないし。
最近の玲奈の近況を知らないことに気づいた。

シャワーから急いで出て、もう一度メールを見る。
既読にならない。
電話しても留守電。

こういう時、オレの勘は働く。
嫌な予感しかしない。


オレは彼女の家の鍵を持って家から飛び出した。
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