溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
彼女の家のチャイムを鳴らすと誰も出ない。

鍵でオートロックを開け、最上階まで行き鍵を開ける。

家の中は彼女の物があるし、留守かと安堵した。
実家にでも帰っているのかもしれない。
それにしてはカーテンが閉められ、いつもより整理整頓されている。

彼女がいない時に滅多に入らないし、いつも部屋はきれいだった。
一緒にいたのに、テリトリーは別なんだと認識する。



見渡すとカウンターに封筒が。
俺宛だ。
不安が増す。なんで手紙。




”亮さんへ“
そう書かれた手紙だ。
オレがきて気づくところにちゃんと置いてある。

なんで見つけた。


その状況に手が震えた。
嫌な予感。何だよこれ…。
見たくない気持ちと、状況を理解したい気持ち。

恐る恐る開封する。

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