溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
バカだ、オレは!


ケーキを見て、自分の行動を思い返した。

優しい玲奈がオレの誕生日の準備をしていないわけがない。
プレゼントはオーダーメイドだった。
あのレストランは病院に近いところに、急遽予約したんだ。
あの電話は元々予約していたレストランをキャンセルしたんだ。
ケーキ、準備して帰ってきてから二人でお祝いしようと手作りだ。

玲奈の昨日一日を思うと寂しかったに違いない。


スウェーデン行きは決定だったのかもしれしれない。
相談しようとしても、オレが忙しくて出来なかった。
相談してたら、すぐ帰るから待っててね〜って出かけていったのかも
しれない。

けど、最近のオレの状況から側を離れるなら関係をリセットする方が
いいと思ったのか。

手に取るように玲奈の行動思考が分かって、余計に苦しかった。


リセット、させるわけない!
オレはしつこいんだ。
簡単には手放さないんだよ。
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