溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「三上さんは、もう医療関係の仕事はしないの?」


日本酒を二杯目飲んだところで、私は覚悟を決めた。

「久我さん、実を言うと私も同業者です。
アメリカで医師免許を取り、その後生まれ故郷スウェーデンで医師として
働いていました。
専門は小児外科です。主に心臓です。

現在、スウェーデンの病院を休職して、日本で医師免許申請中です。
なので、現在無職。」

それを聞いた久我さんは一瞬驚いていたけど、納得したのか。


「だからか、医療行為出来ませんっていってたの。
で、日本の医師免許はいつ頃取れそうなの?」

「半月程度らしいのでそろそろだと思うんですが。
ダメだったらどうしよう。
日本語難しくて。いりょうようごなんて呪文みたいで。。。」


「呪文って。その歳で医師免許もって、次の病院行ってるなら飛び級でしょ。
大丈夫だよ!」


「だといいんですけど。日本語まだまだ難しくって。
クイズ番組 見ててもことわざとか、漢字、読めないのばかりで。」


「それ大丈夫。日本生まれで日本育ちでも分かんないから!」

「そうなんですか?!」


そして、いっぱい飲んで、食べて、おしゃべりして、あっという間に2時間以上経っていた。





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