溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
修復(亮side)
空港で彼女を見つけたときには鼓動が高鳴った。
ドクン。



久しぶりに見た彼女は少し痩せていた。
黒いゆったりとしたワンピースを着て、アクセサリーを上品に使う
ファッションだ。

相変わらず凛とした佇まいで、自分が愛してる人に間違いないと確信した。

思い切って声を掛けて、オレのお願いを聞いてくれて今、車中にいる。

緊張してるのか俯いたままだ。

「強引でごめんな。マックスに帰国便聞いて来たんだ。
どうしても会いたかった。」

「そう、なんだ…。」

「もう一度、ちゃんと話したい。」

「わがままで…自分勝手だって思ってる。
だから、弁解の余地はないの。」

「だったら…、今から、好きにさせてもらう。ついてきて。お願いだから…。」

彼女の拒絶する態度に、オレは意志をむき出し懇願した。
最後は泣きそうだったけど

気圧されたのか、彼女が黙ったのをいい事にクルマを走らせた。
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