溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
彼女の別れ話とも取れる発言を目の前で聞いて怖気付く。

彼女の性格はわかっているつもりだ。
よりを戻すなんて都合良く考えてはいない。

すると、プチンと切れた心が開き直るオレ

ゆっくり話し合うと心で思っておきながら…。
いともあっさり崩れるのだ。


「前進、自由に、好きにして…。言質頂いたよ。撤回無しだ」

彼女はリピートされる言葉と強気なオレの発言に驚く。

「だから、これからの関係前に進めるよ。オレの自由にやる。好きにさせてもらう。」

黙って聞いている彼女。


立ち上がり、寝室へ向かい引き出しから箱を持って彼女のところへ戻った。

これで別れ話が成立したと思っているのかも。
オレを傷つけていたことを悔やんでるのか、指と指を組んで下を向いたままだ。


オレは彼女のソファのまえに跪いた。
俯く彼女が力無く顔をあげた。彼女の目の前で箱を開け言った。

突然の行動に、驚いている。
「三上玲奈さん、オレと結婚してください。」

一瞬の間があって、ビックリする彼女。

「なんで?…。」

キョトンとしてる。だろうなぁ。
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