溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
将来(亮side)
玲奈と婚約した。
オレは今日でも入籍したいくらいだ。
彼女はどんな未来を望んでいるのだろう。

ちゃんとこれからのことを話し合わないとな。
二人の時間を埋めるため甘い時間ばかりつい過ごしてしまう。
いや、うれしいだけど。

このまま同棲して、すれ違い生活を回避した方がいいのか、入籍までは別に。
どういう形態を好むのか。二人で新しい住まいを探すのもいい。

結局、スウェーデンへは戻るのか?

聞きたいことは山ほどあるのに、心配事が何も減っていないことに気づく。




今年もあと少し、病院の食堂であれこれ考えてると、

またまた、兄貴と産科の先生がやってきて…。

「婚約したんだって!おめでとう。」

大声で話すものだから、周りの職員に筒抜けだ。

「おかげさまで。よりを戻して、結婚まで目前です。」

「一時期、見てられなかったからな、安心したよ。玲奈ちゃんかわいいし。
義妹になるのが楽しみだなぁ。今度こそ逃がすなよ。」

「ご心配をおかけしました。肝に命じます。」

「で、あんな高スペック女子、これからどうするの?
生かすも殺すも旦那次第だな。うちはいつでもウェルカムだけど。」
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