溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
将来(玲奈side)
私と亮さんは院内のカフェへ。
外科病棟に差し入れたのは、人気の洋菓子店のワッフルとプリン。
予約しないと買えないらしいのだが、母が注文するついでにオーダーしてくれて
結婚したらこんな気配りも必要なんだろうな。
母も父の職場への差し入れをしていたことを思い出した。


外科病棟にやってきた。婚約者という肩書きは一気に緊張する。
ここ数日で変化した立場に、構えてしまう。
きちんとご挨拶しなければ。姿勢を正して、スッと息を吸い頭下げてスマイル。
なかなかの緊張だ。

自己紹介をして、職場を簡単に案内してくれる亮。

一斉に注目されて皆さんの興味が私に注がれる。

年配のドクターが声かけてきた
「噂の彼女さんですね。亮先生がゾッコンだって。」

ナースさん達も
「差し入れありがとうございます。一度食べてみたかったんです。」
「キレー。亮先生がゾッコンなの納得。良かったですね、先生。」
「亮先生、彼女さんのことではアップダウンが激しくて。私達のためにもどうぞ仲良くお幸せに!」

想像以上に好意的な対応に彼の職場環境が恵まれてるんだと感じた。


忙しいだろうから早めに帰ろう、キョウはどこだろう。
丁度、お兄様と歩いてくる。


そこへ内線が。
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