溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
願い(玲奈side)
今年の最後の仕事を終えた。
働いている医院は、三カ月も休んだのに、また快く受け入れてくれて
働きやすいく、ありがたい。
院長先生はベテランだけあって、子どもの変化を決して見落とさない。
医術だけでなく、患者さんに寄り添う心のケアも大事だと、学ぶことが多い。

各国の色々な考え方があって、病院の現状で対応は様々だ。


ナースの恵ちゃんとお疲れ様の挨拶をして、亮さんの病院へ。
今日は小児科へ。
昨日の騒ぎで、私は顔が知れ渡ったようで職員の方々の対応が優しい。
良かった、婚約者として受け入れてもらえてるのかなと安堵する。


昨日の救命の子供達の様子を見たかった。
亮さんはきっと、忙しいのだろうな。
亮さんと救命で一緒に治療をしたのは2回目だ。
普段の温和な感じに真剣さが増した仕事ぶりは素晴らしかった。
いつも、仕事量が多いとぼやいているのに、
救命の彼はテキパキと指示を出し的確に治療に当たる。
脳外科専門なのに、外科としてはオールマイティだ。


小児病棟で挨拶する。昨日の話をして医長さんに診察をさせてもらえることになった。
お見舞いのつもりだったけど、自分が治療した患者さんの経過を教えてもらえて良かった。
まだICUにいる子もいるけど、ここへ入院してきた子供達は元気に回復していきそうだ。

子供診療は、医師の方が元気をもらえる。
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