溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
ゲレンデにて(亮side)
年末になり休暇になった。
レジャーと温泉を兼ねて、北海道へスキーにやってきた。
ゲレンデでデートなんて最高だ。
何より二人っきりだし、北海道までくれば仕事で呼び出されることもないだろう。

職業柄、もちろん怪我には注意だけど。

急遽、予約を入れたけど、スイートルームの一つが開いていた。
一応、婚前旅行だな。
ゲレンデのあるホテルだが、綺麗な山々の景観を気に入ってくれたようだ。
玲奈は自然が壮大な景色を好むことは把握済み。
昼過ぎに到着して、ホテルに来るなり大はしゃぎだ。
一面の雪に興奮してるな。

「元気だな。移動疲れてないか?」

「空港からの移動は少し遠かったけど、早くゲレンデ行かなきゃすぐに夕方になっちゃう。
夜はすぐに天気が変わるからナイターできるとは限らないし。
はやく、いこ!」

「子どもみたいだな。では、お姫様のお望み通りに。 でも、その前に少しだけ充電!」

「ちょ、待って…。」

隙をついてキスキスキス。
徐々に深くなるキスに抵抗出来なくなって、彼女の目が潤んでる。
期待する?

「よし、完了!お望み通り行きますか。」
ちょっぴり残念そうな彼女に

「期待した?」
イジワルした。


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