溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる


もう!と顔を赤らめている彼女がかわいくて、このまま続きをと
半分本気で思った。

「続きは今夜ね。玲奈ちゃん。」

そう言って、もう一度キスをした。


着替えてゲレンデに出ると、快晴で雪もパウダースノー。
玲奈のニット帽が幼く見えてかわいい。

お互いにどれくらい滑れるか分からないので、様子伺い。
オレは子どもの頃からやってたので、スキーは得意だ。
大学の時にスノボも友人としていたけど。

玲奈はスキーしかしたことないらしいが。
そして、数年ぶりらしいのだ。


板を付けてみる。転ばないので大丈夫そうかな。

「はじめは試しに初級コースにしよう。リフト大丈夫?」

「緊張する。日本で初めてなの。がんばるね。」

リフトに乗って、ドキドキしているようだ。
何でも出来る玲奈がビビってるのが可愛い。怪我しないように少しずつ 慣らそう。

五分ほどでリフトを降りる。大丈夫そうだ。
なんか、すごく緊張してそうだけど、ビクビクしながら滑り出す。
危なっかしくて、いつでも支えられるように構えておく。
ゆっくりゆっくり滑り出す。慎重だ。でも、一応バランス取れてる。
< 244 / 280 >

この作品をシェア

pagetop