溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「重心のバランスと、波を描くように滑っていけばスピードはでないよ。
いい感じ。」

「バランスは大丈夫そう。スピードがこわいよ。」

「エッジかけたら絶対止まれるから。滑れてるから感覚戻ってきそうだね。
下より、前見たほうがバランスとれる。」

「ほんとだ。スピードもだんだん慣れてくるね。風が気持ちいい〜。」

そこからは徐々に慣れてきたのか、一本目の滑走で普通に滑れてた。

「数年ぶりでこれだけ滑るれるなら、すぐに感覚もどるよ。」

「そうかな。スピードが出過ぎると怖いから、あまり早くは滑れないかもだけど、
もう少し慣れたら上級者コースはだいじょうぶと思う。」

「焦らなくて大丈夫だよ。オレは十分楽しい。
玲奈、基礎もフォームもちゃんと出来てるからすぐに上達するよ。」

「亮さんは上手すぎ〜。」

「玲奈にいいとこ見せれたならやっててよかったよ!」

もう一回、初級コースを滑って、中級、上級コースへと移動。

何本か滑ると、体で覚えたのか普通について来れるようになっていた。

ほんと、フォームがキレイなので上達が早い。
スピードは早ければいいもんでもないし、自分の気持ちいい速度で楽しめればいいのだ。

二時間程滑って、途中のロッジで休憩。
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