溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
二人の世界(亮side)
朝、窓から入る光で目が覚めた。
ホテルからの景色は大自然の雪景色。
隣ではスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている玲奈。
かわいい。

しあわせだな。

今まで人に対してこんなに愛情を注ぐことはなかった。
もし出会ってなかったらつまらない日々を今も送っていたんだろうな。
彼女のおかげだ。

こっそりとシャワーを浴びて。
コーヒーを飲んで。
モゾモゾと布団の中で動く玲奈をみていると、愛おしい。
起きるか寝るか戦ってるのか。
手を伸ばして何か探している。
ムクッと寝ぼけて起きて、キョロキョロ。おもしろい。
普段は凛とした雰囲気の彼女だが、ちょっと子供っぽいところがある。
座ってコーヒー飲んでるオレを見つけると、
寝ぼけ顔に極上スマイル

「Good morning」

ああ、とってもキレイだ。
見た目だけじゃないな、今はスッピンボサボサ頭なのに、キレイってオレも大概重症だなと思う。
彼女の全部が好きなんだ。


彼女の日々が暖かい光に包まれるような、家族になりたいと思った。
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