溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
親身になって心配する彼女。
二人の世界が、思わぬ学生に邪魔されたがナンパでなくて良かった。

彼らと少し離れた席に座りランチを始めた。
「北海道ってスウェーデンに似てるよ。冬は雪ばかりだし、白樺や自然がいっぱい。
でも、スウェーデンってスキーあまりしたことないの。森をカントリーで走行したり、
後は湖でスケートやソリ。スケートは学校の授業にもあって、得意だったなぁ。
フィギュアスケートの真似してクルクルしてた。」

子供の頃の玲奈、見たかったなあ。
「湖でスケートっていいな。小学生の玲奈ってどんなだったのか興味ある。」

「ドクターになるなんて全く考えてなかった。小さな頃の夢なんだと思う?」

「ピアノの先生とか?」

「ピアノはないな。練習嫌いだったし。じつは、お嫁さん…なんだ。定番でしょ?
スウェーデンって家族時間をすごく大事にしてて、生まれた時から、のんびりとした環境で。

父も夕方には仕事終えて帰宅して、母と兄妹でお菓子を作ったり、森を散歩したり。
母を中心に家中賑やかで。
だから、お嫁さんになって、お母さんになるのが夢でアンダスと結婚…、初恋の人ね、
その人と結婚するんだーって思ってた。幼稚園の頃だからねっ。」

「ふーん、いい話だね。後半が少し引っかかるけど…。」

「夢だからねっ。でも、亮さん叶えてくれるんでしょ。しあわせだな〜。」

「アンダスじゃ叶えられないくらい、夢の実現をするから、オレとの夢も描いてくれ!」

「描く描く!だから、アンダスに対抗しないの!もう…。」

二人で大笑いして。
理想の住まいとかを語りあった。


そうしてると、二人組の女の子が来た。
一人はひどく辛そうだ。
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