溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「ちょ、ちょっと待って!なんか…。」

玲奈が言葉を続ける。
「あの、私のわがままなんだけど…。あの聞いてくれる?…。」

コワイ…。なんなんだ…。

「わがままって、イヤになったとかイヤだからな!
スキー旅行で何かイヤだった…?」

聞くのがコワイぞ…
ちょっと過保護だった?
ちょっとエッチの度が過ぎたか?
今更ながら、振り返って反省することが何か思い返す。

「ちがうよ。イヤなことなんてないの。だから、だから、すぐに結婚したいなぁって…。
あっ、でもこれは私の願望で、お家のこととか、色々あるからダメかもしれないけど…。
ちょっとわがまま言ってみたいなあって…。やっぱり無理だよね、すぐには…。」


今なんて言った?
すぐに結婚したいなぁ…。玲奈からそんなこと言われるなんて思ってなくて、ちゃんと
段取り踏んでって思ってたから。信じられなくて。

なんてなんてかわいいわがままだーーー。

オレの中で暴走しかけるのをグッと抑えて、

「しよう。すぐに結婚、入籍、しよう。なんなら、今からでも!」

「いいの?わがままだよ、私の。」

「そんなのわがままじゃないよ。オレも玲奈をお嫁さんに早くしたい。」

「うん。うれしい。」

極上のスマイルでそう言った彼女をきっとずっと忘れないだろう。


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