溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
そうとなったら、善は急げと、区役所の閉館まであと一時間。
婚姻届をもらいに行くことにした。
入籍日はこだわりたいし、証人も必要だからさすがに今日とはいかず。


たまらなく嬉しい思いで、抱きしめて、キスして。このまま押し倒したいところだったけど、
グッと抑えて、出かけることにした。
歩いて10分の所にある区役所まで暗くなった道を手を繋いで歩いて行った。
役所へ行くと婚姻届はあっさりともらえた。

婚姻届の後は指輪だと。
二人で検討するために個室タイプの居酒屋にはいって
ラブラブ相談会。

タブレットを持参して、指輪の好みをえらんでいく。

うっとりするように、あれこれ見ている様子ににやけてくる。
旅行行って良かった〜。
一緒に過ごして、居心地のよさは俺だけじゃなく、玲奈も感じてくれてたんだな。
でも、どうしてなのかも気になって。

「ねえ、どうして結婚早めにって思った?」

「えっ、理由? それね、スキー旅行の間、ずっと一緒だったでしょ。
寝るときも起きたときも一緒で嬉しかったから。
こっち戻ると、またね、バイバイってすると思うと寂しいなあって…。だから、かな。」

ヤバイ、うれしい。
そして可愛すぎる!
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