溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
結婚(玲奈side)
結婚を早くしたいとわがまま言ったら、すごく喜んでくれた。
実際、両家の家族にも認めてもらわないことにはと、分かっていた。
だけど、亮さんはすごく嬉しそうにしてくれて、
すぐに婚姻届を取りに行こうと言ってくれた。

ほんとに彼は優しい。

指輪を選ぶのも一生懸命考えてくれる。

どうして?早く 結婚したい?

そうニコニコ顔で聞かれて、正直に答える私は彼にとっては分かりやすい子供
だと思う。
こんなに女性の気持ちに寄り添い、希望を叶えようとしてくれる人は
きっと今までも色んな女性から好意を持たれてきたんだろうな…。

勢いとはいえ、結婚を急かすようにしてしまったけど、
かれを独占したい気持ちがどこかにあって。純粋な好きと、欲張りの好きでいっぱいになる。

だから思わず、言ってしまった。

「あの、だからずっと一緒にいて、私を見てて…。浮気とかヤダ…よ。」

言っててなんか恥ずかしいやら、見っともないやら、独占欲むき出しで、だんだん弱気の
自分が顔を出す。


ニコニコ顔で聞いていた亮さんが、だんだん呆気に取られてて、持ってた箸をポロっと
落とした。

呆れたかな?重かった?
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