溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
下を向いて俯いている私の頬を手で触れ、顎を上げる。

優しい眼差しを向けると、対面するテーブルから少し乗り出して来て
キスを落とす。
だんだんと深くなるキスに蕩けてきて、ここが個室とはいえ居酒屋さんだ。
でも、お酒もあって少し酔っていたからか、大胆にも受け入れていた。

「ずっと玲奈だけだ。君しかいらない。だからずっとそばにいて。」

甘い囁きで私に自信を取り戻させくれる。


優しいよ、ほんと。


やっぱり、大好き。




程なくして、家へ二人で戻り玄関に入るなり無言で抱き合いキスの嵐だ。

抱き抱えられ寝室に連れられて、一晩中抱き合い気持ちをぶつけた。

もう、迷いも、弱気もなく、ずっと愛しあった。

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