溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
新年が来て、お互いの家に挨拶に行き結婚の了解を得て、証人を二人の父親にしてもらい
元旦当日、婚姻届を提出した。


両家の顔合わせもしていないのにあっさりでビックリしたのは私達の方で。
元旦の今日はサインをしてもらうつもりだけだったので、入籍が今日になったのは
半分勢いだ。

両家の両親はもともと面識もあって、離ればなれになったころに
連絡を取り合って、陰ながら心配して見守っていたらしい。

なので、ようやく決意が固まった私達に、もう今すぐ出してきなよー状態で。

そうして、晴れて夫婦になった元旦、その三日後両親揃って顔合わせ会。
結納をして、祝福された。

結婚式は後日ということで、自分達が希望する形でやればいいと言われた。
が、次男とはいえ大病院の息子、そして外科の有名人な父、今後の自分達のためにも
結婚式や披露宴はすることになった。


予定はなるべく早く。


そうして、とんとん拍子で

私は久我 玲奈になった。


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