溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
冗談じゃない。
「いえ、私が付き添います。この部屋はこのままお借りしても?」

「ええ、どうぞお使い下さい。
安心して下さい。レイナとはいとこ以上の関係はありませんから。
でも、大事な妹同然です。
幼い頃は可愛いくて、とても大切な子です。

出会って間も無くであなたと結婚して実は心配していました。
良くも悪くも天然過ぎて、騙されているのではと…。。
でも、あなたを見ていると、心から愛しているようなので。」

「もちろん。誰にも負けませんよ、あなたにも。」

「それを聞いて安心しました。
どうか、レイナを大事に。泣かせるようなことがあれば、兄三人で容赦しませんので。」

「承知しています。大事にしていきますよ。
あなた方お兄さん達には感謝してるんです、これでも。
良くも悪くも天然で純粋なのは、ずっとあなた方が彼女を守っていてくれたからなんで。
これからは私がそのお役目を引き受けます。」

「よかった。お二人の幸せを願っております。」

「あなたも大事な方がおられるとか。どうぞお幸せに。」


そう言う会話を交わし彼は出て行った。
なんか、緊張した。
明らかに年下なのに、あの落ち着きと振る舞い、めちゃくちゃイイ男じゃないか。
あの兄三人に囲まれて育って玲奈は、恐ろしほど理想が高いのではないか…。
ハードル高いなあ。
改めて、男磨き努力しなければ!
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