溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「おはよう。」

「おはよ…。」


ぼんやりとした頭が少しずつクリアになり、清史郎が亮さんに連絡して来てくれたらしい。
夜中の3時だった。
点滴の針が刺さっていて 、倒れたんだと思い出した。

「ごめんね。」

「ごめんねじゃなくて、ありがとうでいいよ。
もう少し休みなさい。」

「ありがとう…。」

頭を撫でられ、またぼんやりしてそのまま眠りに落ちた。



次に気がついたら朝の9時で、頭もスッキリしていた。

「起きた?どう調子は?」

「うん、もう熱も下がってそう。動けると思う」

「ルームサービスで何か頼もうか?食べれる?」

「フルーツ食べたい、飲み物も。」


一緒に朝食を取りながらいつもより甘いから、いつもより甘えん坊になった私。

「いつもこれくらい甘えなさい。一人で無理したんじゃないのか?
結婚式の準備も力んでたし。二人のことは、一緒にやっていこう。
いい?」

「うん。今回は無理してた自覚ある。心配かけてごめんね。それとありがとう。」
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