溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
カフェにいるだろう彼女に電話した。
デートは無理そうなことを伝えると、


「気にしないで下さい。患者に集中して下さい。ではまた。」

俺に気を使ってか、急患だからと急いで電話を切ろうとする。

「あっ、待って。いきなりでビックリだけど、今4人患者が運ばれてきて、医師が足りないだ。
一人は8歳のこどもで火災熱傷、意識が無い。
君に入ってもらいたい。ERのリーダーからの依頼だよ。」


「私、日本で医師として働いたことないし、いきなりERだなんて。」

「リーダー曰く、猫の手でも借りたいらしい。それに外科から新人も呼んだ」

一瞬、間があった。
「分かりました。着物では無理なので着替えと白衣をお願いします。
それと、働きみても引かないで下さいね」

「ありがとう、助かる。待ってるから。」

看護師に着替えを頼み、先にERで処置に入る。
その後準備をして入ってきた玲奈ちゃんはなんとピンクのナース服に白衣を羽織ってやってきた。
間に合わせでそれしかなかってのか。
イヤ、それにしても丈が短いしエロいだろ。


「三上 玲奈です。よろしくお願いします。」
処置しながら、みんなよろしくと声をかける。
戦いが始まった。
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