溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
車の帰り道ファミレスがあって、行きたいと言う彼女。

「今度はデザート私に奢らせて下さい!オペの成功には甘いものでお祝いでしょう。」

ラーメンのお礼にとファミレスでという提案が男心を気づかってくれる。


深夜のファミレスで、彼女はイチゴパフェ。俺はバニラアイスとコーヒーを。

「甘い、幸せ! 私子供のオペ執刀おわると、必ずアイス食べるんです。」

「なにか意味があるの?」

「意味というか希望?祈り? 子供の患者さんみるとアイス食べたいだろうな、
でも食べれないよね、代わりに私が食べてあげる!悔しかったら
早く元気になろうね!っという願望。」


「願掛けってやつか。それにしても私が代わりにって、なんか想像してた玲奈ちゃんとは
違うね、斜め上をいってるというか。」

「斜め上? 久我さん、医師の姿の私、別人みたいにちがうからガッカリしたでしょう。」
遠慮がちに突然そんなこと言うからどうしたんだと思う。

「何でそう思うの?
あのオペ見て、痺れた。 的確で冷静、それにスピードも。
ベテランナースさえついていくのがやっとだったし、遠藤先生も主任ナースも褒めてたよ。
あれだけになるまでに、相当頑張ったんじゃない?
どんなに勉強できてもオペ技術にはセンスや器用さが必要だよ。
どれをとっても素晴らしかった。」
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