溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
突っ込んで聞いていいものかと思いつつ、意味深な雰囲気に躊躇った。

そうすると、
そろそろ行きましょうと言って、店を出た。
好きな女に奢らせるのは気が済まず、会計しレジ前のラムネを買って手渡した。

「結局ご馳走になってばかりですみません。ごちそうさまでした、亮さん。」
凛とした声で笑って言った。

頭をぽんぽん撫でた。

うん、かわいい。


彼女を家まで送り届けて自宅へ帰った。
先程の話題にふれることなく、別れた。
深夜0時だった。


今日一日で、また違う彼女を見たなあ。
ますます彼女のことが好きになってたまらない。

”助けたい人を自分の手で助けたい“
確かにそう言っていた。
大切な人がいるのか。


風呂に入り、一杯だけウィスキーを飲んで寝た。
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