溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
しばらく談笑し、彼女が夕食の準備に取り掛かった。

エプロンをつけ、髪をさっとまとめオープンキッチンへ。

「俺も何かさせて?」

「うーん、そだな、もうしばらくゆっくりしてて下さい。
ヘルプして欲しいときにお願いします。当直明けで、買い物行って疲れたでしょう。
味付けの段階になったら一緒にやりましょ!」

カウンター越しにニッコリ笑ってくれた。

「了解。メールチェックさせてもらうよ。」

ワインを飲みながらスマホチェックし、何件か急ぎの返信をした。
彼女はキッチンで音楽をかけながら作業している。
そんな彼女に愛しさを感じる。この二人の空間がずっと続けばいいなあとぼんやりしていた。

ーーーーー

どれくらい経ったんだろう。
憶えのない天井に、頭がぼんやりしている。

ハッして、起き上がった。

ここは…。

やってしまった。。。
好きな女性宅にお邪魔して、口説くことも忘れて熟睡するなんて!
情けない。
うわぁ、マジ
ヘコむ。。。。
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