溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
冗談だと笑う彼女。それでも二時間近く寝ていたことを自覚した。
一緒に料理をしようと食材を買ってきたのに、申し訳ないことした。

うとうとしていただけなのに、横たわりブランケットが
かけられていたから、きっと最初から寝かせてくれたんだ。
とワインを飲み始めてからの状況を悟った。


怒っているでも、呆れているでもない彼女を見ていると、ほんといい子だと思う。
彼女も今まで溜まっていた仕事していたと言って、はかどったから良かったと笑っている。
気を遣わせないようにと言ってくれる言葉に、ほんとにほんとにいい女だ。


洗面所をかりて、顔を洗って戻ってくると、料理を準備してくれている。

手伝いを申し出ると、テーブルセッティングを頼まれた。


今並んでいるおつまみ系料理にグリル料理とご飯と汁椀。
たくさんの食材を使っていて、見ただけで美味しそう。

二人でテーブルに座り、”ようこそ、レイハウスへ“と乾杯して食事を頂いた。

「うまっ!」

美味い!
料理も上手いのかよ。
薬味や調味料の使いかたが絶妙で素材の味をよく生かしてある。
< 71 / 280 >

この作品をシェア

pagetop