溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「院内の女に興味はないけど、好きな女がいるみたいだな。
ニヤけた顔でミスするなよ!」

「分かってるよ。
そうそう、明里姉さんにお礼言っておいて。 この前お世話になったから。」

「明里は知ってるのか? 俺にもそのうち紹介しろよ。
うかうかしてると母さんがそのうち見合い写真送ってくるぞ。」

「明里姉さんは知らないよ。世話になったけど。
見合い冗談じゃない。
今回、本命だから邪魔するなよ。」

「お前がそんなこと言うなんて初めてだな。振られる前に紹介しろよ。」

「縁起でも悪いこというなよ!
紹介して欲しかったら家族は何もしないでじっとしていて欲しいね。」

兄貴とのそんな会話。



まさかこの会話を聞かれているなんて思ってなかった。
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