溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
初デート。
砂浜に座って月を眺めながら静かな波の音が心地いい。

「星がたくさん見える。
うちからだと都会の光で星があまり見えないから。」

「そうだね。俺のところはタワマンだけど、星あまり見えないかな。
月がキレイなときはあるけど。
そうだ、今度の休み遠出しない?
実家の別荘があるんだけど、星が無数に見えるんだ。山の中だから空気もキレイで。」

「わー、それ行きたい!自然の中で過ごせる?」

「むしろ自然しかないかも。近くに温泉はあるよ。
近日中なら、俺の休みは来週だと、水木連休取れるかも。」

「水曜祝日でお稽古ないから、私もお休みだよ。
木曜も大きな会議ないから病院へいくこともないし、在宅ワークだと思ってたから、大丈夫。」

「了解。じゃ、来週行こうか。
別荘の管理人さんに遊べるよう連絡しとく。
天気がいいといいな。よし、これでまた仕事頑張るぞ!」


楽しみっと笑う彼女を見てると自然と頬に手を触れた。
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