溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
みなとみらいに行ってみるっ?て聞かれた。
人が多く、また亮さんをみて振り返る人がいるだろう。その隣にいる恋愛値の低い私を
ジーと見られるのが疲れそうだったので、波の音がきたいいとリクエストして砂浜のある
静かな海に来た。


彼との時間は穏やかだけど、少しドキドキして
手を繋いで歩く砂浜はどう見てもカップルだ。
恥ずかしいけど、うれしくて。
砂浜に座り、空を見上げて星を観察。

スウェーデンの夜は真っ暗になる場所が多いから星はもっと近くに感じる。
普段、都会のど真ん中では見えない星が、今日は散らばっていてキレイだ。
波の音が落ち着く。

次のデートは別荘で星空観測。
ステキ!それってお泊りだよね?
24にもなって恋愛値の低さをさらけ出す勇気が無く、平静を保つ。
二人きりでお泊り、楽しみ半々、ドキドキ半々。

二人の時間は心地いい。
そんなことを考えてると、一瞬会話が途切れた。
するとスッと頬に触れられ唇が重なった。
ほんの数秒だったけど、ニコッと微笑み”かわいい“と言ってくれた。
リアクションに困り恥ずかしかったけど、幸せだった。

帰ろうと言って、クルマに戻り都会の中へ戻ってきた。
うちのマンションの前まで送ってくれて、降りるまえに手を取り左手薬指のキス。
ふわっと一瞬抱きしめられ、
”おやすみ“とおでこにキスされ別れた。

ドキドキで、この先ついていけるかしらと、部屋に戻って深呼吸して眠りについた。
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