溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
亮さんは声かけしながら止血ポイントをタオルで縛りつけてる。

「リュックに処置セットある、待ってて。」
荷物を取りに行き、簡単な処置セットを出した。
止血をして消毒して簡単な応急処置をした。

私はこの子の兄も怪我していると思い声をかける。
「君も腕痛いんじゃない?
妹さん水から救い出す時にでも、岩にぶつけてるでしょう?
ちょっとだけ見せてくれる?」

お兄ちゃんは黙って腕を見せた。
肘が赤黒い。
「骨折はしてないけど、軽くヒビがはいってるかも。
念のため、動かさないように固定しておくから
病院でレントゲン撮って診てもらってね。」


両親に説明する亮さん。
「救急車をここに呼ぶより下山して、近くの総合病院に急患に行った方が早いでしょう。」

地元の人ではなく遠出して遊びに来たよう。
亮さんはこの近くの知人の病院へ電話をして受け入れられるか確認。

「久しぶり。蓮、今、院内に入る?別荘来てて、そこの川遊びしていた子供が二人
怪我したのでそっちに直接向かうようにいうけど、診てくれるか?

ああ、じゃ、よろしく。」

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