好きになっては‥‥いけない人☆☆その後
理さんとの電話を切ってから
味噌汁と煮魚を用意して
肉じゃがを作っていたので
それも温めて準備をした。
そこに、来客のブザーがなり
「解除しますね。」
と、伝えると
今度は、玄関のチャイムがなり
芹那は、玄関を開けて
理を受け入れた。
「確認してあけた?」
と、言われて
芹那が首を横にふると
「きちんと確認して。」
「あっ、はい。ごめんなさい。」
「こっちこそ、急にきてごめん。」
と、言われて
芹那は、首を横にふりながら
「どうぞ」
と、スリッパを用意して
部屋の中に案内する。
理さんをカウンターテーブルに
座らせて、ご飯と味噌汁をよそう。
理さんは、
「美味しそう、いただきます。」
と、手をあわせて言うと
美味しそうに次々に食べ尽くすから
「おかわり、大丈夫ですか?」
と、言うと
煮魚以外、おかわりした。
煮魚は、理さんの分しか
用意してなかったから・・・
気持ちよいぐらいに綺麗に
食べてくれた理さん
「ごちそうさまでした。
何れも、美味しかったし
俺の好きな味だった。」
「いえ、お粗末様でした。」
と、言って理さんの食べたものを
片付けながら、お茶をだす。
「あっ、コーヒーの方が良かったですか?」
「いや、コーヒーは、仕事で飲む事が
多いからお茶で良かった。」
と、言ってくれたから
嬉しくなった。
私の片付けが終わると
理さんが、じっと私を見ていたから
「どうかされましたか?」
と、言うと
「お風呂に入ったの?
それに、その服・・・・」
あっ、私、素っぴんの上
テイシャツに短パンだった・・・
あの・・その・・・と、
もじもじしていると
理さんに抱きしめられて
「可愛い。」
と、言われて
ますます、真っ赤に
少しだけ、抱きしめられてから
「やっぱり、芹那が好きだ。
俺と結婚前提に付き合ってほしい。」
と、芹那の目を見て告白した。
芹那は、目に涙を浮かべながら
首を横にふる。
理は、芹那に
嫌われているように感じなかったから
「俺が、嫌いか?」
と、きくと
また、首を横にふる
「芹那、なにかあるんだろ?
合コンの時に崎平さんが
芹那を心配そうにみていたから。」
と、言うと
芹那は、びっくりしながら顔をあげ
「・・・・なぜっ・・」
と、たずねると
「なんとなく・・か・・な
聞かせては、もらえないか?」
と、言われ
芹那は、前の彼氏の大輝の話し
妹の花の話し
事故で記憶をなくし
家族が苦しんだ話しをした。
理は、ずっと、黙って聞いて
話し終わった芹那の涙を親指で
拭いてから芹那をそっと抱きしめた。
「なぁ、芹那、
人には、いろんな出会いや
別れがあると思うけど。
俺達は、今回合コンで出会い
俺が芹那に一目惚れしたんだ。
だから、芹那が俺を嫌わない限り
俺から離れて行くことはない。
それだけ、
俺は、芹那に惚れているからな。」
と、言うと
芹那は、ポロポロと涙をこぼしながら
「怖い・・の‥‥‥‥凄・・く。」
と、言うから
「俺が、取り払ってやる。」
と、理に言われて
理に触れるだけのキスをして
芹那の涙がとまるまで抱きしめてから
「もう、大丈夫か?
一緒にいたいけど
今日は、ゆっくりした方がいい
また明日、連絡する。」
と、言って帰っていった。