好きになっては‥‥いけない人☆☆その後

理の怪我は、頭を五針、肩を七針
縫うものであったが
抜糸を待たずに
理は退院した。

理の仕事は、待ってはくれない。
仕事に復帰してから
毎日、帰りが遅く
そんな彼を心配して
毎日、彼の家に通って
食事の準備をしていた。

その夜、私がいる間に帰ってきた
彼が、
「今週の土曜日に休みがとれたんだ。
ご両親に挨拶に伺いたいから
ご都合を聞いて欲しい。」
と、言ったから
「うん、わかった。
でも、理さん体大丈夫?」
「ああ、問題ない。
それより、ごめんな。
毎日、食事の準備や洗濯を
してもらって。」
「ううん、そんなことはいいの。
ただ、理さんの体が心配なだけだから。」
「クスッ、ありがとう。
中々、会えなくても
芹那が作ってくれた食事を食べれて
洗濯物を着て、掃除してくれてる
部屋に帰ると、ホッとするんだ。
だから、一日も早く
ずっと、一緒にいたい。
その為にも、ご両親に承諾を
もらいたい。」
と、言ってくれたから
「私も、一緒にいたい。」
と、伝えると
「芹那、今夜は帰したくない。」
と、言われ
私は、コクンと頷いて
「・・・あっ・・だけど・・
着替えないから、朝早く帰るね。」
「いや、今から着替え取りにいこう。」
と、言われ
理に手を引かれてマンションに向かった。
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