言葉にならない愛を、君に
「もうあと1週間後は修学旅行だね、たのしみ」
「ね、なんかあっという間だったね」
「葵、たくさん思い出つくろうね」
「もちろん!」
「俺ともつくろうね?」
「航平くん・・うん、もちろん」
「ああ、俺も同じ班がよかったな」
「もう、それ何回も聞いたよ、わたしたちも同じがよかったし」
「ほら、2日目は一緒に回れるしさそんとき思いっきり楽しもう」
「そだな」
平穏な日々だ。
ただ友達と話して笑いあって。
こんな当たり前の毎日が幸せだと思えるのはきっとあのつらかった2か月があったから。
どんなことにもきっと意味があるんだと思う。
つらくて、苦しくて泣いたことも多かったけれど、今はあの時間があってよかったなって思える。